1. Mac特有の復旧の難所
- APFSのスナップショット/コンテナ構造:論理障害時の切り分けが鍵。
- T2/Appleシリコンのセキュリティ:DFU復旧やセキュアブートにより、基板レベル作業の難度が上がる。
- FileVault暗号化:鍵情報の扱い次第で可否が決まる。
- 写真.appライブラリ:巨大なパッケージ構造で破損時は部分復旧が有効。
2. 症状別:どこに相談すべき?
起動不可・ログイン不可
- データ優先なら データ復旧専門 へ。修理店は“起動するか”が主眼で、データ抽出は範囲外のことも。
外付けSSD/HDD/SDを認識しない
- 物理障害の可能性。分解前提の作業実績がある業者へ。通電反復・初期化はNG。
写真ライブラリ破損
- ライブラリ構造を理解し、部分復旧(JPG/RAW優先) に対応できる窓口へ。
3. 業者選びの評価基準(10項目)
- APFS/T2/Appleシリコン対応範囲(基板解析・チップレベル可否)。
- 論理/物理の両対応 と作業実績。
- 成功報酬の定義 と着手金の有無。
- 診断の精度(分解の要否・事前評価)。
- 納期の明確さ と特急の可否。
- データ保護体制(個人情報・立会い・作業ログ)。
- 返却メディア・データ検証 の方法。
- 再作業ポリシー と費用。
- 見積の透明性(追加費用条件)。
- サポート・アフターケア(再発防止の助言)。
4. 見積もりの読み方と質問テンプレ
要チェック:
- 何ができて、何ができないか(APFS暗号化・T2周り)。
- 成功報酬の判定(どの範囲のデータ抽出で“成功”?)。
- 分解後に不可だった場合の費用、再作業の扱い。
質問テンプレ:
- 私の症状(◯◯)で、想定される原因と到達可能な作業範囲 は?
- 優先データ(例:写真/Keynote) だけ先行抽出は可能?
- 納期の幅(最短/通常)は?特急は?
- 返却メディア と検証方法 は?
5. 納期・費用の現実的な幅(目安)
- 論理障害:短〜中。費用は低〜中。
- 物理障害(外付け・基板):中〜長。費用は中〜高。
- 重度(暗号化・基板損傷大):長。費用は高。
※ 症状・容量・暗号化の有無で大きく変動。初手での判断が総額と納期に直結します。
6. 依頼前の安全な初動
- 通電・初期化・OS再インストールは禁止。
- 重要データの 優先順位リスト を作る。
- 状態メモ:いつから・何をしたら・どんな表示が出たか。
- 可能なら 別端末でiCloud/外部バックアップの有無 を確認。
7. FAQ
Q. ターゲットディスクモードで吸い出せば安く済む?
A. 可能な場合もあるが、暗号化・FS破損・物理障害 では不可。無理は禁物。
Q. Apple正規修理と何が違う?
A. 修理は端末機能の回復が目的。内部データの抽出は保証外 のことが多い。
まとめ
- Mac特有の技術要件(APFS/T2/暗号化) に強い業者を最優先で。
- 見積は“成功定義・到達範囲・追加費用”を明確に。
- 悪化させない初動が、費用と納期を最小化します。
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- 重度障害に強い:水没・基板故障・リンゴループなど物理/論理の両面に対応。
- 初期診断・見積り無料:症状と成功定義をすり合わせた上で判断可能。
- 緊急対応:期限が迫るケースに特急オプション(症状により可)。
- 情報セキュリティ:入退室管理・データ取扱い手順など体制を公開。
こんな人に向いています
- とにかく写真・LINEだけでも最優先で返してほしい
- 水没/起動しない/リンゴループなど深刻な状態
- 納期が短い(例:イベント前・提出物がある など)
依頼の際の伝え方テンプレ
端末モデル/容量/iOS:
症状と発生日:
最優先データ:
期限:
バックアップ有無:
目安料金:110,000円〜(税込)。症状ごとにお見積り。
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